2016年12月24日土曜日

0115~ゼロイチイチゴ―~


小さい頃に誰にでもあだ名っていうのはあるもんだ。

私は、ゆかちゃんとか、ゆかっぺって、小さい頃は言われたっけ。

下の名前を取ることが一般的には多いだろう。

ところがどういうことか、私の場合には、イチゴちゃんと呼ばれることもあった。
ごく一部の人間(身内)が、そう、呼ぶことが多かった。

父親にしてみたら、本当に私のことが可愛くて仕方なかっただろう。
厳しくて、女の子には、”女の子”でいて欲しくて、古風な考え方だったけれど、それども不器用な父の姿は好きだった。



不器用な父が可愛く思える時もあった。


女の子にイチゴ、かぁ。なんてファンタジーな呼ばれ方をしたもんだと思った。



無論イチゴ柄の洋服なんて着たことはなくて、ただただ憧れはあった。
それにバスケットなんか持ってピクニックにも行きたかったな。
少女マンガの世界。



でも、私はその担当ではないことを高校生の時にハッキリと自覚した。
じっとしてられないのだ。この性分は仕方がない。



今はどういう訳か”女の子”特有のものに収まる気はさらさらなくて、明音(メイネ)にその担当は任せている。彼女には私の知らない世界を、ファンタジーをもっと見てほしいなぁ、と思っている。


今の子たちの時代は、もっと、きっと、私たちが見てきた光よりか、眩しすぎる程に鮮明であるはずだから。
今は今の良さをメイネには体験してほしいな、なんて。


ボンヤリと外を眺める時間を久しぶりに持ったなぁ、いつぶりくらいだろうか。


これがロハスの駆け出しというものなのかしら。しかし、次の1時間には私の右手には(あるいは両手には)球体のものを持っている。
いつになっても、じっとしてられない。

ボールは便利なツールだ、だから大好き。必ず受け取ってくれる。必ず返してくれる。

たまにボールの向こうに見える、彼らの笑顔がご褒美だ。


私が笑っていられるうちに、どんどんボールを投げてやるんだから。



しっかり受け取ってよね。



「みんな、いくよ!」

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